22日 5月 2021
COVID-19は、高親和性のヒトアンジオテンシン変換酵素-2(ACE2)受容体結合、フーリン(多塩基性)切断部位、特定の「オープンリーディングフレーム」由来のタンパク質など、いくつかの独特な特徴を備えており、これらすべてが単一の生物に集まって、非常に感染力が強く、しばしば致命的なウイルス構造になっている。
COVID-19は、ヒトに感染するコロナウイルス系列の7番目の種類である。2002年から2003年にかけてパンデミックを引き起こしたSARS-CoVコロナウイルスもヒトのACE2受容体に結合するが、これまでに確認されているヒトに感染するコロナウイルス株の中には、COVID-19の直系、親類と呼ぶには十分な類似性を持つ動物は見つかっていない。
COVID-19と、主要メディアで多く引用されている論文で特定されたものを含む他のすべての祖先の候補とを比較したところ、フーリン切断部位を持つものはなかった。フーリン切断部位は、COVID-19の起源を探す際の目印になる可能性がある。