ジン / Zine
小部数の非商業的出版物
概要
ZINEとほかの自費出版物の違いは?
ZINE(ジン)は、最も安っぽい小部数発行の自費出版物。コピー機を使って文章や画像を印刷して作られた作品。日本では「ミニコミ」「リトルプレス」と呼ばれるものである。人気のあるZINEこそ発行部数は1000部程度あるが、実際には大半のジンは100部未満である。
利益を目的とした出版物でないのが特徴であり、ZINEを制作するのに必要な時間や費用は、ZINEの売上から得られる利益と見合っていない。利益を無視していることもあって、ジンの本質は「アナーキー・パンク」や「DIY」の精神であるという。
ZINEはDTPをはじめ、マンガや手書きなど、多様なフォーマットで作られている。内容の多くは、二次創作物、政治、詩、芸術、デザイン、エフェメラ、ジャーナリズム、社会学、サブカルチャー、フェミニズム、性的コンテンツ、特定の事象に絞った特集、アウトサイドで、それらは一般的なメディアでは扱われない内容である。
ZINEは著作権を気にしていないのも特徴である。ZINEの作者の大半は、掲載されている内容を自由に再配布してもらうべきだという信念を持っている。しかし最近では、コピー誌で作られたジンがプロレベルのものになっており、書店やインターネットを通じて広く販売され始めており、著作権にうるさい作者も増えている。
有名なジンは『ジャイアント・ロボット』『デイズド』『バスト』『ビッチ』『コメットバス』『ドリス』『ブレインスキャン』『マキシマム・ロックンロール』である。
■参考文献