<序章>サブカルチャーの基礎知識


Q:NHKでは教えられない日本と欧米のサブカルチャーの違いとは?

A:ヒッピー、ゴス、ゲイ(特に熊系)、黒人文化、ヒスパニック文化、バイカーズ、オタクなどである。マンガやアニメやコンテンツ全般を指す言葉ではない。

サブカルチャーとは所属している母集団内において母集団とは異なる少数文化の人々の集まりのこと。多くのサブカルチャー集団は、都市部においてメンバー同士で独自の生活様式や行動規範を共有している。特に文化的、政治的、性的問題に関して独自の規範や価値観を持っていることがある。メンバーたちがそのような具体的な特徴を損なわずに活動している間は、社会の一部として認識される。(続きを読む

Q:NHKが教えてくれない海外のサブカルチャーの歴史を知りたい!

A:20世紀は多くのサブカルチャーが発生し、また消えていった。20世紀初頭、サブカルチャーの大半は同じ思想やライフスタイルを持つ趣味がよく似た個々の非公式な集団だった。(続きを読む

Q:カウンターカルチャーとサブカルチャーのちがいは?

A:カウンター・カルチャーは、広義的には主流社会の価値観や規範とは異なる行動様式をとるサブカルチャーの1つ。

狭義的には主流文化の慣習と正反対の行動や価値観をとる「対抗文化」である。カウンター・カルチャーには「主流文化とは異なる」以外に統一した価値観はなく、その時代、その土地における気風や特定の集団の願望をはっきりと表現しているのが特徴である。

今日のサブカルチャーをとりまく状況

ヘブディッジの理論通りサブはメインとなった


サブカルチャーの集団が大きくなると、最終的には必ず実業家たちが、彼らの文化や音楽に対してビジネスチャンスを嗅ぎ取り、その後、メインストリームにもサブカルチャーの要素が現れはじめ、最終的には「反抗的」「破壊的」「過激」という要素がメインストリームのコンテンツの1つとなり、サブカルチャーはマジョリティ市場に飲み込まれて死を迎えるという。

 

現在、特定のサブカルチャーのファッションをしているからといって、その人が特定のサブカルチャーに所属する人かどうか判別するのは難しくなっている。

 

音楽を基盤としたサブカルチャーは、特にこのようなプロセスを経て崩壊することが多い。ジャズ、ゴス、パンク、ヒップホップ、レイブなどのようなサブカルチャーは、短期間のうちに大衆文化に飲み込まれたサブカルチャーの代表といえるが、これは、シュルレアリスムやアヴァンギャルド芸術が、商業主義に利用されるプロセスとよく似ている。

 

ヘブディッジはパンク・サブカルチャーは、ダダやシュルレアリスムと同じく「過激な芸術的実践」を共有していると主張している。

 

サブカルチャーの中には、ファッションや音楽などのスタイル重視を修正もしくは拒否して、商業的搾取に反抗するためイデオロギー主義を採用し、メンバーたちに同調圧力をくわえることもある。(続きを読む)

21世紀のサブカルチャーのウェーブ

右翼サブカルチャー


異端医科学