蛭子能収インタビュー4
頑張れ漫画家!
(出典元:ガロ1993年 4月号)
編集部:蛭子さんはテレビにでるようになってから、年収がどんどんあがって来たね。それをいつも嬉しそうに言ってくれるよね。去年は3400万になった、っていってたよね。
蛭子:そうそう、総売上がね。その前は2500万だから1000万増えたよ。
編集部:すごい伸びだね。
蛭子:うん、やっぱりテレビの出演料だね。でも出版社の方も増えてるよ。イラスト多くなったし、なつってやら(笑)。
編集部:以前、600万になったとき、すごく喜んでいたでしょ。でももう比べものにもならないね。でも1000万になったとき、税務署に引っ掛かっちゃたんだよね。
蛭子:そうなんだよ。経費はほとんど書かなかったから。それまでは経費なんてほとんどつけてなかったし(笑)。いつも税務署の人に計算してもらっていたから。でも自分でやったら全然わからなくなってでも経費って少なくかかないと損なんでしょ。
編集部:バカだねぇ、反対だよ(大爆笑)。大丈夫なの?
蛭子:あっそう、へへへ。でも今は大丈夫ですよ。でもあのときはビックリしたよぉ、追徴金ね、200万くらいとられた。
編集部:そのとき貯金はいくらあったの?
蛭子:300万くらいやったから、かえって損しましたねぇ(笑)。
編集部:でも当然、そのこと平気でみんなに言ってたよね。蛭子さんと税務署なんて全然あってないから、すごくおかしかった(笑)。
蛭子:だって全然わからんからね。政府もカジノとかやってそれで儲ければいいんですよ。だいたい国会議員とかにお金ばはらいたくないもん、くだらない人ばっかりでしょ、ねっ。なんつってやら(笑)「EXテレビ」で政治の話になったとき、なにも話せないで黙っているだけやったのにね(大爆笑)。
編集部:そういえば、前にクイズ番組にでたときも、一問も答えなかったくせに、そのチームが勝って、商品だけ貰って帰ったことあったでしょ(笑)。
蛭子:そうそう、ポット貰った、ハハハ。
編集部:あれは笑わせたもらいましたよ、蛭子さんらしいなぁって。
蛭子:ヘッへへへへ(笑い止まらず)。
編集部:今はそうやって人気者で稼いでいるけれど、人気がなくなったらどうするの?
蛭子:だから今蓄えているんですよ。それに漫画とかを描いていくから大丈夫ですよ。
編集部:じゃ、いよいよこちらの世界に戻ってきてくれるワケですね。やはり"蛭子能収冬の時代"はくるべきでしょう(笑)
蛭子:俺、漫画とか捨ててるわけじゃないよぉ、いっとくけど(笑)。
編集部:いや、やっぱり裸一貫ですよ。
蛭子:またそうやって俺を貧乏にして喜ぶんでしょ、へへへッ。
編集部:いや違う。前にまた漫画を一生懸命描けるように「家に火をつけてやろうか」って言ったら「それはいいですね」って言ってた。
蛭子:ウルサイッ、いってないよ、そんなこと(笑)。
編集部:じゃ、その話、録音してあるんだけれど、どうする?
蛭子:あっ、そうなの、なぁんだ(笑)。
以下はインタビュー掲載号に掲載された蛭子さんの当時の漫画である。蛭子さんの当時の年収は4000万程度。金持ちになることへの周囲のやっかみを恐れているような雰囲気がする。
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