【地下文書】麻原彰晃「日出づる国、災い近し」01「黎明」

幻の麻原彰晃、戦慄の予言書


黎明


いよいよ1995年を迎えた。実は一週間前の土曜日の夜、正確に言うと日曜日の○時、わたしは一週間後の今日が95年の元旦であることを全く認識していなかった。

 

それほど多忙であったと言うこともできるし、また、曜日やあるいは月日といったものに対して、全く無頓着でいられた言うこともできる。

 

先週わたしは皆さんに「修行によってどのような神通力がつくのかについての話を、来週いたします」というふうに言ったわけだが、実際皆さんの興味を持つところは、もっと現象界における内容ではないかと類推するがゆえに、急遽この番組を変更して、95年の予言というものについて、これから二時間話をしたいと考えている。

4つの予言の方法


●予言書の解読

予言といっても、だいたい大きく分けて4つの予言の仕方がある。一つは、他人の予言書を解読する。これはたとえばノストラダムスにしろそうだし、あるいは『死海写本』にしろそうだし、あるいは『旧約聖書』にしろそうだし、あるいは『新約聖書』にしろそうだし、こういう、要するに予言書の解読が第一のパターン。

 

●科学的未来分析

そして第二のパターンは、これは今わたし自体が研究を始めている内容でもあるが、社会現象の蓄積によって、つまり経験の構成によって、未来というものは決定される。したがって、この社会現象をいろんな形でデータとして入れると、そしてそれを数学的に処理することによって、未来を分析するという技術。これが第二のパターンである。

 

●占い

第三のパターンは、他の現象と、それから過去の事象との経験的類推から未来を予知する。たとえば「大宇宙真理占星学」がそうであるし、たとえば「気学」や「鬼門遁甲」、「子平会海」などの、過去から伝わっている予言がまさにそうである。

 

●深層心理分析

そして第四のパターンは、神通力によって未来を見る。これは、要するに目に見えない深層心理のデータが、あるいは現象のデータが、宇宙神素、コーザルの奥深い部分にデータとして蓄積されている。そしてそれを読み取ることによって、未来を完全に予言する。

3つの世界から未来を予言する


仏教・ヨーガ理論によると、わたしたちが現在住んでいる宇宙は、始まりははるか昔に発生した大爆発(現代科学でいう「ビッグ・バン」に該当する)によって形成された。そして、爆発後の宇宙は、コーザル界、アストラル界、現象界という3つの世界から成り立っている。それぞれの世界の特徴は次のとおりである。

 

・コーザル世界

光優位のデータの世界。上へ行くほど透明な光が強くなり、光が情報として存在している。無始の過去からはるかな未来に至るまでのデータが存在している。想念の世界。

 

・アストラル界

音(ヴァイブレーション)優位の微細な物質でできた世界。イメージの世界。

 

・現象界

熱優位の粗雑な物質でできている世界。今現在わたしたちが住んでいる人間界が含まれる。

 

この3つの世界は相互に連動している。つまり、光でできたコーザル界のデータが、原子や素粒子よりもっと微細な物質でできたイメージの世界であるアストラル世界に降りてくると、それが現象界に投影されて事象が生じるのである。

 

つまり、わたしたちの目前で起きる出来事は、すべて、コーザル世界のデータとアストラル世界のイメージが投影されたものにすぎない。よって、未来に起きる出来事を見ようと思えば、コーザル世界のデータとアストラル世界のヴィジョンをあらかじめ見ればわかるのである。

尊師の予言内容は拡散するな


わたしは1987年、説法において93年までの予言をした。そして94年以降の予言については、ノストラダムスや、あるいはアポカリプス等の予言書の解読ということは行っているが、わたし自体の予言としてはあまり行っていないし、またそれを行うつもりもない。

 

では、1987年にあった予言の神通力がなくなったのかというと、そうではなく、逆に予言の力そのものは研ぎ澄まされていっている。ではなぜ、それを行わないのかと。それはあまりにも影響が大きいからである。

 

もともと近未来の予言をすることほど難しいものはない。なぜならば、もし外れた場合、もちろん外れる確率というのは非常に低いわけだが、もし世の中の動向とその部分が合致しなかった場合、それは信を逆にもたせなくなることによって、救済という意味においてはマイナスとなるという1つのデメリットがある。

 

それだけではなく、この後登場する未来王国、千年王国とわたしの運命との間には大きな関係があるがゆえに、あまり予言された内容について話すことは得策でないと考えているからである。

 

しかし、今日は95年の初日。そしてこの95年には、いったい何がどのように起きるのか。世界はどのようになるのか。

 

まさに95年元旦。これは95年の黎明ということができる。まずは一曲「黎明」を聴き、具体的な予言の内容に入っていきたいと思う。



■出典

・麻原彰晃「日出る国、災い近し」