予言を読む(一) キリスト教は、まもなく終わる
尊師:わたしはたくさんのヴィジョンを見ています。しかし、これらのヴィジョンはあくまでもわたしの見たもの。そして客観的に現象を推し量る場合、それはわたし以外の、今まで的中率の高い予言者がどのように未来を見ているのか、この検討から入る方がよろしい。
したがってまず、最も重要な予言の一つであるマラキの予言。このマラキという人がどういう人であり、また、この人がどのような形の予言をしているのかについてヴィマラ師に話をしてもらいましょう。
ヴィマラ:はい、このマラキという人は、11世紀にアイルランドで生まれまして、聖職者として非常に高い地位にあった人です。彼は、彼以降の歴代教皇、全部で112名の教皇に関して短い簡単な予言を残しています。
これを見ると、現在の教皇-ヨハネ・パウロ二世ですが、彼はマラキの予言した110番目の教皇に当たり、「太陽の活動」、あるいは「太陽の労働」と述べられています。
尊師:ヴィマラ師、つまり、このマラキの予言によると、あとヨハネ・パウロ二世を入れて、3人しかいないということだね。
ヴィマラ:はい、そうです。
尊師:だいたい歴代教皇というのは数年から、長くとも10年ぐらい。役職につく時期というのはその程度だから、長くても最大でみて、20数年。そして、短ければ、特に末期になると交代は早いだろうから、あと数年でこの教皇すべてが予言して通過し、そしてキリスト教が終わるかもしれないということだね。
ヴィマラ:はい、そうです。
尊師:残りの二人の教皇については、どのように予言しているのかな。
ヴィマラ:はい、次の教皇に関しては「オリーヴの影響」で、最後の教皇として「ローマ人ペテロ」であると述べています。
尊師:この「オリーヴの栄光」というのは、非常に深みのある言葉だとわたしは感じます。マンジュシュリー正大師、オリーヴというのはノアの方舟のときに確か、鳩がくわえてきた枝だよね。
マンジュシュリー・ミトラ:そうです。新しい陸地の象徴という。
尊師:つまり、生き残る、「最終戦争あるいは神の裁きによって生き残る栄光を与えられた者」という意味にとれるよね、これは。その次の最後の教皇は「ローマのペテロ」と。
ヴィマラ:はい。
尊師:このペテロは、キリストが十字架にかけられたとき三度、「わたしはキリストを知らない」と言ったキリストの弟子であると。つまり、弟子として非常に心の弱い弟子である。しかも「ローマの」と言っているからイタリア出身、あるいは今すでに法王庁はローマにあるから、ローマに存在する気の弱い、心の弱い、そして心では真意を持てるかもしれないが、口においてはキリストを否定する魂が最後の法王になると予言しているんではないだろうか。
ヴィマラ:はい、わたしもそう思います。
予言を読む(ニ) 善業と悪業のバランスが95年を決める
尊師:このへんいついては、石谷さん、易ではどうですか。この95年、96年、97年あたりのエネルギーの流れは。
石谷:そうですね、「大気現象学」、「気学」と一般的に日本でいわれているものがあります。それによると、来年になると「五黄中宮」という年になりまして、非常に殺伐とした時代に突入すると同時に、天地の連携が悪いというような象意が出ています。このニ、三年は大変な時代になってくるのではないでしょうか。
尊師:だいたい、五黄が中宮に入ると、すべては定位に入りますから、象意が激しいということですよね。
石谷:はい。
尊師:つまり、もし今の日本人が善業を積んでいるとするならば、95年は素晴らしい年になるだろうし、もし悪業を積んでいるとするならば、その報いを受ける。つまり、果報と報いを受ける年、これが五黄中宮の年だと考えてください。
1905:日本海開戦始まる。アインシュタイン相対性理論を完成
1914:第一次世界大戦勃発
1923:関東大震災
1932:五・一五事件
1941:アウシュビッツで毒ガス処刑
1950:朝鮮戦争
1959:皇太子・美智子妃御成婚 伊勢湾台風
1968:キング牧師暗殺 ロバート・ケネディ暗殺 日大全共闘結成
1977:ニューヨーク大停電
1986:チャレンジャー爆発(1月だけど)ハレー水星接近
1995:阪神大震災、地下鉄サリン事件
予言を読む(三) 天変地異、そして最後の戦争へ
尊師:ところで、ノストラダムスの予言では、ヴィマラ師、どうなっているんだ。最終戦争が起きるのか。
ヴィマラ:彼の予言詩、『諸世紀』に書かれたカエサルに宛てた序文というのがあります。ここを読むと、世界的な紛争がある。その最後の紛争の前にたくさんの天変地異などが起こり、世界が破壊され、それから最後の戦争が起こると書かれています。
尊師:うん。この「最後の戦争」というのは、非常に意味深の言葉であると考える。つまり、最後というのはこの地上が続く限りあり得るだろうか。区切りにおける最後と考えたらいいと思います。
このノストラダムスの予言を裏づけるかのように、チベットの成就者であられるカムトゥール・リンポチェが、若いとき瞑想修行に入られ、そしてアストラルへ飛ばれた。そこで、ダーキニーの導きによって、シャンバラへといざなわれた。そして彼はそこで、多くの予言の内容について聞き、それを持ち帰り、記しました。チベット動乱によって、その予言の書かれたノートを彼は紛失しましたが、記憶している予言についてはほとんど成就し、そしてこの最終戦争については非常にわたしたちにとっては納得しやすい答えを示してくれました。
つまりもし、今の人類が善業を積むならばあと数百年後に起きるだろう。しかし、そうでなければ100年以内に起きると。この100年以内に起きるというスタートの年号が1940数年ですから、2040数年までには起きるということになります。
そしてカムトゥール・リンポチェが、ほとんどの予言が成就したと言っていることと、それからポイントとなる国は何かというとイタリアである。このイタリアであるということと、先程のマラキの予言の最後の「ローマのペテロ」という詩、この二つの共通性を見ても、わたしたちが注目をしなければならない国、それはイタリアだなと見ることができるでしょう。そして、確かに第一次世界大戦にしろ、第二次世界大戦にしろ、イタリアという国は非常に重要な役割を演じています。戦争を勃発させている国です。
では、最終戦争の様態は最終的にどうなるのかというと、これはシャンバラの王・ルドラチャクリンと、そして愚鈍なる魂との戦いーヴェーマチッタという言葉が使われていますが、愚鈍なる魂との最終の対決ということになります。これは、オウム真理教の信徒の方であるならばよく理解できると思いますが、アフラ・マズダーとそしてグリフォンの対決というゾロアスター教の教えと非常に酷似しています。つまり、今世紀の終わりに起きるかもしれない聖と邪の最終戦争、これは、今から数千年前からの多くの予言者たちの最後に見るヴィジョンのようです。
したがってわたしたちは、この戦いは起きるものであると考えたらいいと思います。そしてわたしはそのときは堂々と戦いたいと思います。
わたしたちの最も好きな曲「戦え!真理の戦士たち」新ヴァージョン。どうぞお聞きください。
■出典元
『日出づる国、災い近し』オウム出版