【地下文書】徹底討論!人類最終戦争「第三部 防御の条件」2

レーザーをはじき、マイクロ波をシールドする


尊師:ヴァジラパーニ。最新兵器の中でのマイクロ波、あるいはレーザーについての防護について、もう少し説明してくれるかな。

 

ヴァジラパーニ:はい。まず、これらの兵器に対する考え方としては、通常兵器のように「受け止める」のではなく、「はじく」あるいは「反射する」という方向を考えるべきであると思われます。例えば可視光のレーザーに対しては、可視光のほぼ全域にわたって反射率の高いアルミなどを用いる。あるいは波長が伸びてきて赤外の領域に入ってきたならば、いわゆる貴金属、例えば金とか銀を用いる。こういう対策が考えられます。ただ、建設物においてこれらを用いる際には、いくら反射するとは言いましても若干のエネルギー吸収は起こりますから、その冷却等を検討する必要はあると思われます。

 

次にマイクロ波ですけれども、これに対してはなるべく伝導率のよい金属、理想的には完全導体、つまり完全に抵抗のないものですね、こういったものでシールドするという方法が考えられます。

 

尊師:例えば?

 

ヴァジラパーニ:はい、導電性がよいものとしましては、銀・銅などがありますから、こういったものを使うしかないかもしれません。

 

尊師:ティローパ。完全な防御ができるのか。

 

ティローパ:今の核爆弾クラスであれば可能だと思います。例えば、ロシアのクレムリンの地下には、二十メガトン級の原爆の直撃に耐えるというシェルターが造られているといわれています。アメリカにもそれに匹敵する、あるいはそれ以上のものを造っていると思います。一般的なシェルターというのは、そこまでは強固ではありません。十メガトンクラスの原爆ですと三キロ四方、二十メガトンクラスでは八キロ内外のところは、シェルターがあってもだめです。しかし、それよりも離れますと、一次的な作用は防御できると思います。これが防御できれば、あとは放射能に対する防御ということになります。これはかなり可能なことだと思います。しかし、今ヴァジラパーニ師長がおっしゃいましたマイクロ波、あるいは尊師がおっしゃいましたレーザー、プラズマ兵器に対する対策、このへんも含めた総合的な、完全なシェルターとなると、これからの研究だと思います。

修行が生存率を高める


尊師:クリシュナナンダ。もし、被爆した、あるいはもし、レーザーでやられたとしようね。この場合どういう方法を採ることが一番安全なのか。

 

クリシュナナンダ:難しい問題ですね。一つは被爆した場合、例えば放射能の害を、早く体外に出すということで・・・・・・。

 

尊師:ということは代謝促進剤か。

 

クリシュナナンダ:代謝促進剤、その他を使うということでしょうか。

 

尊師:うん。

 

クリシュナナンダ:熱に関しては、皮膚は非常に弱いものですから、いわゆるやけどの処置ということになると思います。あるいは、今は合成の皮膚ですとか、豚などの動物から採取して抗原抗体反応を抑えた人工の皮膚というのがありますから、そういうものを用意して、皮膚の再生を待つというような方法を採らざるを得ないのではないかと考えています。もちろん、被爆しないように工夫はしなければならないと考えています。

 

マンジュシュリー・ミトラ:尊師、それについてはわたしも一つデータがあるのですが。

 

尊師:はい。

 

マンジュシュリー・ミトラ:例えば、放射線を浴びた場合、同じ線量を浴びても、照射のときに無酸素、あるいは低酸素の状態におかれた生体は、被害が少ない、あるいはないというのがあるんです。ですからこれは、例えば修行によって、酸素の取り込みが減った場合、あるいはサマディによって呼吸が停止して、いわゆる無酸素状態に到達した場合には、たとえ放射能を浴びても被害ないかもしれない。

 

尊師:これは、実験は非常に危険だからね、なかなか難しいけども。しかし、修行することによって被害を受けない可能性があるということだけは一つ言えるよね。

 

ティローパ:尊師。そういうところまで行くまでもなく、シェルターの中は非常に気密ですので、実際に攻撃されるときには、密閉された状態になります。空気は、だいたい一人あたり2・5立法メートルぐらいしかありませんから、普通の呼吸でしたらニ、三時間しかもたない。ところが修行によって呼吸量、代謝が落ちた場合には長時間生存することができますし、一人しか生き残れないところは二人、というようなメリットは確実にあるということですね。

 

尊師:ということはやはり、プラーナーヤーマによって呼吸回数を減らし、そして徐々に酸素の取り入れが少なくなっても平気の状態をまず作ると。そして最終的には、無呼吸状態、つまりサマディの状態に至るということが、一つのポイントのようだね。

 

ところで、この最終戦争の後どうなるのか。これはチベットの、先程述べたカムトゥール・リンポチェの予言では、ルドラチャクリンが勝利し、そして地球全体が仏教国に変わると予言されています。また、ゾロアスター教の予言ではアフラ・マズダーが勝利し、そして、神の王国になると。また、キリスト教の『新約聖書』に説かれているアポカリプスでは、そのうち千年王国ができると。キリストの統治によってと。

 

ここで、そのキリストの統治について非常に面白い記載がある。「そこには太陽も月もない」と表現されています。この「太陽も月もない」とは、何を意味しているのか。まさに成就者の発する光によって世の中が照らされる。つまりキリストは最終解脱をしていなければならない。それだけではなく、そこに住む人たちもその光によって照らされるわけですから、そのキリストの発する光そのものを受けることのできるステージでなければならないというふうにとらえています。

 

わたしたちの最も好きな曲「黎明」、これを聞いた後、もう少し第三次世界大戦後、世界はどうなるのかについて話をしたいと思います。



■出典元

『日出づる国、災い近し』オウム出版