千年王国のイメージ
尊師:第三次世界大戦後、この地球はまさに、この「自己の苦しみを乗り越え、尽くすこと」-愛の地球になるとわたしは考えています。しかし、人それぞれいろいろなイメージを、この千年王国に持っています。石谷さんから、自分が考えている予言の時代を聞いてみたいと思います。
石谷:そうですね、時代はカーリー・ユガといつも尊師はおっしゃっているわけですが、確かに今の時代、戒律を守ることができないために、いろいろなおかしな状況が認識できると思います。例えばつい最近もいじめで人々が自殺したという問題がありました。
世の中がなぜハルマゲドンに至るかというと、このような人々が積み重ねてきた悪業の延長上で至るわけですね。実際にこの世は地獄の様相を呈しています。その中で、厳しく戒律を守って修行している宗教というのはオウム真理教以外にないわけです。尊師も説法で、ハルマゲドンで多くの人が後悔して戒律を守るようになり、そういう人たちが生き残っていくということをおっしゃってましたが、その時代には、地球が天界のような世界になり、徳を漏らさないで生きていける非常に素晴らしい時代になるのではないかなと思っています。
ヴィマラ:例えばノストラダムスの予言では、人口が激減する、あるいは物理的に地形、地球の様子がひどく変わる。陸と海が現在の状態ではなくなるといわれています。そうなったときに生き残る者はあるのかということについては、例えば聖書では額に刻印を押された者たちが残るといわれています。
またノストラダムスに戻りますが、「偉大なキーレーンが地球の支配者になる。さらに後に愛され畏れられ、畏怖される者。その彼の評判と名声は天の神々を上回る。その唯一の称号に勝利者は満足する」といわれてますね。つまり、ある一人の王が勝利者として存在する。そしてその周りに刻印を押された者たちが生き残るという、そういう状態をわたしはイメージします。
クリシュナナンダ:今日の話では、どちらかというと物理的・物質的な兵器、あるいは防御ということが主体になっていましたけれども、そのような最終戦争が起きなければならない理由は、現在の人間界の住民が、わたしたちは死すべき運命を持つ者であるという認識がない、あるいは、死が我々の目から隠されているような社会だからということです。
ところが、人間界の特徴は、生と死を直結させていて、しかもその寿命が短いということが特徴なわけです。ですから、死に対する認識がない社会というのは当然、是正されなければならないということで戦争が起きてくるのだろうと考えます。
ですから、次に来る時代というのは、最終的な戦争の過程で生き残ってくる人々が、死というものをはっきりと見つめ、カルマを重視する社会になってくると思います。そして、カルマを重視するということによってカルマを落とし、協力して生きることによって功徳を積むということで、必然的に超越神力をみんなが持つようになると。
しかも、今オウム真理教で行われているような、意識の力、特に無意識の力を発揮できるようなシステムがはっきりと世の中に現れてくる。それによって物質を重視する観念からすべての人々が逃れられる、そのような社会が来ると思います。
ティローパ:最終戦争に備えて-主に核戦争だと思いますが-各国がそれなりの対策をとっています。例えばロシアの地下鉄は、そのままシェルターになるといわれています。日本の地下鉄の場合、だいたい20メーターぐらいの深度のところを走っているのですが、ロシアの場合40メーターのところを走っています。それだけシェルターとしての機能を最初から見込んでいるわけです。日本の場合はこれに近いのが1ヶ所あって、霞が関の駅、永田町のあたりです。ちょうど国会議事堂などのあるところで、ここは地下鉄の駅を核シェルター化しているといわれてます。このように国の方でも施設を造っていまして、そういうところに逃げ込んだ人が、まず生き残れると思います。
ただ、これは単に国だけに頼っていると、日本のような国にはほとんどそういった施設はありませんから、自分で防御するしかありません。ですから、自分で物理的な防御をした人、それから国の造った施設に逃げ込んだ人が物理的には生き残る、最初の段階で生き残れると思います。けれども結局は、二次的な放射能、それから環境悪化-毒ガス、疫病、そして食糧難-が起こってくるでしょうから、それすらも乗り越えていかなければなりません。
そういうところを乗り越えて、新しい世界をつくっていく人たちはどういう人たちかということを考えますと、やはり相当智慧のある、しかも徳の高い人、そして人類始まって以来の非常な艱難を乗り越えることのできた素晴らしいカルマの持ち主が最終的には残って、今の人類を超えた新人類の世界がつくられるのではないかと思います。
ヴァジラパーニ:わたくしは、今の世の中とは正反対の世界が現れると考えています。つまり、核などによって物質的には荒廃し尽くすかもしれませんが、法則は広がり、精神的には豊かな世界が現れると思います。徳をすり減らし、低い世界へ落ちるという空間ではなく、高い世界へジャンプする、そういう空間になっていくだろうということですね。そして精神性が戻り、そこに存在する魂の徳が満ちてきたら、物質的にも豊かな世の中が形成されるであろうと、そのように考えます。
マンジュシュリー・ミトラ:原因があって結果があるわけです。悪業のカルマが満ちることに対して、神の裁きがあるわけですから、グリフォンに対してアフラ・マズダーが勝利することは間違いないでしょう。大戦後は神に選ばれた者のみが生き残り、地球全体がシャンバラになると思います。今の地球は悪業を積み続けることによって地獄・餓鬼とつながっていますが、そのときは真理の実践をすることにより神々とつながるのではないかと思います。
来世を確定させるために生き延びろ!
尊師:聖者と呼ばれる者は、普通の人とどこが違うのか。それはあるべきものをあると見る。ないものをないと見る。例えばわたしたちは必ず死ぬ。これはみんな知っているはずです。しかし、その知っているはずの死に対して準備をしないで、そして目の前の楽しみに奔走する。老いついても同じです。例えば10代の元気はつらつのときに比べて、30代、40代と年を取るにつれ力がなくなります。そして50代、60代、70代と。年齢が積みあげられていけばいくほど、わたしたちは自分のなしたいこと、つまり意志していることができなくなっていくのです。
しかし、わたしたちは若いときはそのエネルギーをただ放出し、老いに対する対策をとりません。またもう一つ、病も同じです。わたしたちは呼吸によって、そして食事によって、あるいは多くのいろいろな形の接触によって、またストレスによって病にかかります。しかし、かからないで健康な状態にいるとき、わたしたちは決して病のことを考えません。
わたしはこれと同じ次元で、第三次世界大戦は起きると考えています。そしてわたしは、わたしと今日ここに集まった弟子、そしてわたしと一緒に法則を実践しているその他のすべての弟子たちとともに、いかなることが起きようとも生き延びるべきであると考え、準備をしています。なぜ、生き延びる必要があるのか。聖者であるとするならば、例えば核が落ちたとき肉体が滅んでも意識はそのまま天界へといざなえばいいのではないかと考える人もいるかもしれない。
これについては仏典が正しくわたしたちを導いてくれます。仏典ではこのように説かれています。つまり、修行者は「確定」という意味において長く生きる必要があるんだと。「確定」とは何でしょうか。例えば天へ至る徳を有したとしても、その徳が尽きたら、また人間界へ落ちなければなりません。あるいは低級霊域・動物・地獄へと落ちなければなりません。したがって、天界にまず、確実にこの魂を移し変えることができるようにするためには時間が必要なのです。そしてそれよりももっと大変なことは、天界で修行するための種子を培うことは、もっと大変なことなのです。そして、そのために生きなければならない。
それだけではありません。わたしたちは普通の生活の中でどの程度、「地球」というものを意識しているでしょうか。わたしちはこの地球に大きな、そして多くの恩恵を受けています。飲み物はどうか。例えば一般にひかれている水道も、川の水です。これは当然、地球の山から、そして海へ流れるその途中のものをわたしたちは受けているわけです。またわたしたちが普通歩いている道、これはまさに「地球の皮膚」といっても過言ではないでしょう。そしてその上にわたしたちは家を建て、生活しているわけです。そしてわたしたちがいくら酸素を吸い、二酸化炭素を出しても、それは森がしっかりと光合成によって、また、酸素を一定の量にキープしています。
第三次世界大戦後の地球はどうなるか。それはまさに自然と魂が融合した状態、そして科学の面からいうならば、今の科学をはるかに超えた科学が存在するでしょう。その科学の中心は何に向けられるのか。それはまさに「わたしたちの意識とは何であろうか。そして生、生まれるとは何であろうか。そして老いとは何であるか。病とは何であるか。死とは何であるか」についての徹底的な解明がなされる時代がやってくるはずです。
例えばわたしたちがもし、今の空気を、正確に言うと、空気の汚染を浄化するシステムが存在するとするならば、それだけでもわたしたちの寿命は、10年や20年は長く生きることができるはずです。また、もしわたしたちの生命をコントロールする技術が発達すれば、例えばホルモンのバランスを整えるとか、特にこのホルモンの中でも副腎皮質ホルモンだよね、ストレスはね、クリシュナナンダ。
クリシュナナンダ:はい、そうです。
尊師:副腎皮質ホルモンのコントロールができるようになれば、外的なストレスに対してより強くなり、それによって二百年、三百年、あるいは千年間この地上で生きることも夢ではありません。なぜこれらの研究がなされないのか、それはまさに金にならないからです。つまりこの日本は、そして地球は、低級霊域に半分足を突っ込んでいる状態で、今存在しているのです。
わたしは第三次世界大戦が起きることを今では喜んでいます。なぜならばそれは、仏典に説かれていることだから、あるいは聖書に書かれていることだから。そしてとにかくその第三次世界大戦後まで生きたいと考えています。今日のわたしの最後の発言に対して、賛否両論があるでしょう。それについてはもちろん、発言することも考えることも自由ですが、よく考えてみましょう。わたしたちは死ななければならない生命である。そしてわたしたちが望もうと望むまいと、第三次世界大戦は必ず起きるんだと。
さあ、賢いあなたはどうしますか。聖者の道を歩き、その準備をしっかりと怠りなく行いますか。それとも、そしてもだえ苦しみながら死にますか。それはあなたの選択次第です。
■出典元
『日出づる国、災い近し』オウム出版