【丸尾末広】丸尾末広が手がけた舞台・イベントのチラシ・ポスター

丸尾末広は演劇や舞台関係のチラシ・ポスターも多数てがけている。このページでは丸尾末広の演劇や舞台関係の仕事を記録する。

後楽園お化け屋敷『パノラマ怪奇館』

巡り巡って大英博物館が原画を所蔵


『後楽園お化け屋敷、麿赤児「パノラマ怪奇館」』は、1992年に制作された作品。1992年の後楽園ゆうえんち(現:東京ドームシティ アトラクションズ)の夏期イベントおばけ屋敷夏期特別興行のために制作された。

 

このお化け屋敷イベントは現在も続いているが、丸尾は1992年の最初のイベント『麿赤児のパノラマ怪奇館』のポスター絵を担当。なお、お化け屋敷全体の総合演出は麿赤児が担当しており、音楽はジョン・ゾーンが担当。総合プロデューサーは五味弘文。

 

丸尾によれば、この原画は自身で売り払ったが、巡り巡って現在は大英博物館が所蔵しているという。

演劇集団池の下「阿呆船」

寺山修司作品のほとんどの宣伝ポスターを担当


「阿呆船」は2011年3月16日から3月20日まで、東京・荒川区にある小劇場d-倉庫で上演された演劇集団池の下の舞台「阿呆船」の宣伝ポスター。本劇団は寺山修司全作品の上演を計画をしており、丸尾はその公演のほとんどの宣伝ポスターを担当している。公式サイトで過去の丸尾の宣伝ポスターが閲覧できる

シティボーイズ「動かない蟻」

天久聖一が作・演出を担当して話題になった舞台


「動かない蟻」は、2011年9月に公演された大竹まこと、きたろう、斉木しげるによるコントユニット・シティボーイズの舞台用宣伝ポスター。本公演の作・演出は天久聖一が担当しており、彼のブラックでナンセンスなセンスが丸尾のイラストを通してかなり反映されている

 

きたろうは本公演に関し「そもそも良々は以前から呑み仲間だったから、そろそろ(一緒に舞台を)やるかって感じで。天久さんも、しょっちゅう劇場で会ってたし。ピエール瀧とかのつながりっていうか、サブカルの流れなんですよ」と本公演の人間関係について話している。

 

なお、世田谷パブリックシアターでの公演を収録したDVDのカバージャケットにもこの挿絵が使われている。

 

■参考文献:シティボーイズインタビュー

虚飾集團廻天百眼劇「少女椿」

代表作「少女椿」の演劇版の宣伝ポスター


「少女椿」は2011年10月13日から10が17日まで、東京・ザムザ阿佐谷で上演された虚飾集團廻天百眼劇「少女椿」の宣伝用ポスター。丸尾末広の人気漫画『少女椿』を舞台化したもので、丸尾は原作提供だけでなく宣伝美術も担当している。なお、2012年11月6日から12日まで東京・ザムザ阿佐谷で、2012年12月1日から2日まで大阪・in→dependent theatre 2ndで本公演を再演している。

鳥居みゆき単独ライブ 狂宴封鎖的世界「方舟」

パッケージ化不可と言われた単独ライブのチラシ


「狂宴封鎖的世界「方舟」」は、2012年に開催された鳥居みゆきの単独ライブのために制作されたポスター。鳥居みゆきの信奉者にとって第一級の聖典であると同時に、不謹慎を忌み嫌う人にとってはこの上なく恐ろしい「悪の教典」でもある、何度も見返す価値のあるライブ。

 

鳥居によれば、丸尾との出会いは近所の古本屋で「ガロ」を見たときで、突然美しい少女のの血を流す繪が目に飛び込んで来てショックを受ける。その後、ずっと丸尾のファンだったが、不謹慎な単独ライブを開催する機会に、やっと本人の夢が叶いチラシを描いてもらえたという。

 

なお、鳥居の次の目標は鳥居が書いた小説を丸尾に漫画化してもらうことだという。

 

本単独ライブは内容があまりに不謹慎なためパッケージ化不可といわれたきたが、今年ついにDVD化。表紙にも当時の丸尾のポスターが利用されている。ただし、DVDは2018年05月01日12時00分から2018年12月31日23時59分まで期間限定でコンテンツ・リーグサイト上のみ販売で一般販売はされていない。