有光伸男/Nobuo Arimitsu
元祖人間ポンプ
概要
有光伸男(1917〜2005)は「人間ポンプ」芸で知られる見世物芸人。人間ポンプを行う芸人は複数いるが、元祖とされるのが有光である。
「人間ポンプ」とは碁盤を飲み込み色分けして吐き出したり、金魚を飲み込み釣り針で釣って出すなど、飲み込んだものをそのまま、あるいはいささか加工して吐き出す芸のこと。
公演の最後に、バケツ二杯(四、五升ともいう)の水を飲み、台にのぼって水を吹き出し、燃えさかる火を消した芸が「人間ポンプ」の由来となった。
昭和15年(1940年)から数年間、芸能界を席巻する人気をほこり、戦後はアメリカ、ブラジルなど海外でも公演しいる。九州帝国大学医学部の医師の診察を受けて撮影した胃のレントゲン写真を売り物にもしていた。 学名は胃神経過敏症。
■参考文献・画像引用
・「見世物大博覧会」図録
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