【異端科学】石正麗(石正丽)「SARSの感染源であるコウモリを発見した科学者」

石正麗(石正丽)/ Shi Zhengli

SARSの感染源であるコウモリを発見した科学者


概要


生年月日 1964年5月26日
学歴

武漢大学

武漢ウイルス研究所

モンテペルリエ2大学

分野

免疫学

機関

武漢ウイルス研究所

中国科学院(CAS)

石正麗(簡体字:石正丽,ローマ字:Shi Zhengli、1964年5月26日生まれ)は中国のウイルス学者。SARSに似たコウモリ由来のコロナウイルスを研究している。武漢ウイルス学研究所(WIV)の新興感染症センターを統率している。

 

2017年、石と同僚のCui Jieは、SARSコロナウイルスが、雲南省西陽彝族郷の洞窟に生息するキクガシラコウモリの集団に由来する可能性が高いことを発見した。

 

COVID-19パンデミックの際には「蝙蝠女」として、コウモリのコロナウイルスに関する研究を行い、一般紙でも注目された。石は「タイム」誌の「2020年に最も影響力のある100人」に選ばれた。

経歴


学歴


石は1964年5月に河南省西夏県で生まれた。1987年に武漢大学を卒業し、遺伝学の学士号を取得。1990年に中国科学アカデミー(CAS)の武漢ウイルス研究所で修士号を取得し、2000年にはフランスのモンペリエ第2大学で博士号を取得ており、フランス語が堪能である。

キャリア


2005年、石正麗らのチームはコウモリがSARSとよく似たコロナウイルスの自然の貯蔵庫であることを発見した。

 

2008年石は研究チームを率いて、天然のSARSのようなコロナウイルスと人工的なSARSのようなコロナウイルスの両方のスパイクタンパク質が、ヒト、ハクビシン、キクガシラコウモリの細胞のACE2受容体に結合する様子を研究し、SARSがヒトに感染したメカニズムを解明した。

 

2014年、石正麗らは、ノースカロライナ大学のラルフ・バリックが主導する機能獲得実験に協力し、MERSコロナウイルスが持つ2つの重要な変異により、ヒトのACE2受容体に結合できることを明らかにした。また、SARSは野生のコウモリの集団内で循環しているコロナウイルスから再発生する可能性があるとした。

 

石と同僚のCui Jieはチームを率いて、中国全土で数千匹のキクガシラコウモリを採取した。2017年には、雲南省西陽彝族郷のコウモリ集団に、SARSコロナウイルスのすべての遺伝子成分が存在することを示す研究成果を発表した。

 

2002年から2004年にかけて発生したSARSの原因となるウイルス株を保有するコウモリは1匹もいなかったが、遺伝子解析の結果、異なる株が混在していることが判明したため、人間に感染したSARSコロナウイルスは、コウモリの集団に存在する株の組み合わせから生まれた可能性が高いと考えられるようになった。

 

石は武漢市江夏区にある武漢ウイルス学研究所(WIV)の新興感染症センターの所長を務めている。

COVID-19


COVID-19のパンデミックの際、石と他の研究所の科学者は、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)を研究する専門家グループを結成した。

 

2020年2月、石正麗率いる研究者たちは、「A pneumonia outbreak associated with a new coronavirus of probable bat origin」というタイトルの論文を「Nature」誌に発表し、SARS-CoV-2がSARSと同じ系統であり、最も近縁の既知のコロナウイルスであるRaTG13と96.2%のゲノムが重なりあうことを明らかにした。

 

RaTG13は2013年、中国雲南省墨江郡通関町近くの採掘洞窟からコウモリの糞から発見されたものであるという。

 

2020年2月、彼女のチームは、レムデシビルとクロロキンが試験管内でウイルスを抑制することを示す論文を「Cell Research」誌に発表し、WIVを代表して中国で薬の特許を申請した。中国がこの特許を取得したことで、国際的な知的財産権に関する懸念が生じた。

 

2020年2月、サウス・チャイナ・モーニング・ポスト紙は、コウモリ関連のウイルスに関する世界最大級のデータベースを構築するための石の10年にわたる活動が、科学界にウイルス理解の「先鞭」をつけたと報じた。

 

また、SCMPはソーシャルメディア上で石が個人的な中傷を受け、WIVがウイルスの発生源であると主張する論調に対して、石の次のようにコメントを掲載した。「私は命をかけて誓いますが、(ウイルスは)研究室とは何の関係もありません」そして、SCMPから中傷に関するコメントを求められ「私の時間はもっと重要なことに使わなければならない」と返答している。

 

2020年3月の『サイエンティフィック・アメリカン』のインタビューで、「コウモリが媒介するコロナウイルスは、より多くのアウトブレイクを引き起こすだろう」「彼らが我々を見つける前に、我々は彼らを見つけなければならない」と語っている。

 

SARS-CoV-2が実験室から流出したという説には、有力なウイルス学者が異論を唱えている。新興感染症を研究しているピーター・ダザックは、東南アジアでコウモリの近くに住んでいるか働いている100〜700万人が、毎年コウモリのコロナウイルスに感染しているという推定を指摘している。

雲南鉱山事件とRaTG13の嘘


2012年、雲南鉱山の鉱夫6名の中3人が肺炎で死亡し、3人が回復して退院した件について、雲南の李旭氏が修士論文「不明肺炎六例」を発表した。全員の抗体検査は陰性で、病因も不明であった。検測結果によるとSARSコロナウイルスに似たものであった。

 

石正麗氏が検査チームを率いて鉱山へ出向き、276個のサンプルを採取した。その中の一つはSARSに似たようなウイルスだった。そのコードネームは「4991」。また、当時はそのゲノム配列の1.5%しか検測しなかった。

 

石正麗は2020年にRaTG13を見つけたと語っている。しかし、彼女はRaTG13がコードネーム「4991」であることを明確にしなかった。その後、「4991」がRaTG13であると認めたが、サンプルが一つしかなく、繰り返しテストできないため、RaTG13が「4991」であることを証明することは不可能だった。

 

雲南鉱山事件の目的はRaTG13と6名の鉱夫が自然の中で肺炎になったことを結び付け、COVID-19(新型コロナウイルス)は自然からのものだと信じさせるためである。

 

RaTG13は自然界からのものだと中共は確定させたがっている。6名の鉱夫が感染したことは本当のこと、3名の鉱夫がなくなったことも本当のこと。症例は本当だが、怪しいのはその解釈だ。海外の学者は中国語の修士論文が読めないため、簡単に騙されてしまう。

 

感染したとしても、必ず肺炎になるわけではない。「4991」の98.5%のゲノム配列がなく、1.5%だけが新型コロナウイルスと同じである。外国の科学者はウイルスはすでに政治に利用されていることを知らず、石正麗の学術界での地位に対し先入観を持っていて、そのため彼女を信じている。

 

また、WIVの研究者は2016年からRaTG13の研究を開始し、1月末に新型コロナがRaTG13由来であると主張した。RaTG13が本当に存在しているたとしても、自然だと人類に感染させるためには50年もかかる。それをヒトからヒトに感染させるには「機能獲得の研究」が必要になる。このことから、RaTG13が本当だとしても人工的に操作されたウイルスであることがわかる。

 

また、Lawrence Sellinは石正麗が発表したRaTG13や中共が発表したセンザンコウによる感染はすべて嘘であると批判した。ZC45ウイルスとZXC21ウイルスをもつ舟山のキクガシラコウモリが新型コロナウイルスの骨組みであり、このコウモリは世界中で中共解放軍しか保有していない


■参考文献

https://en.wikipedia.org/wiki/Shi_Zhengli、2021年4月15日アクセス

https://www.fujikai.org/post/0904nchnews、2021年4月15日アクセス