【世界のシリアルキラー】楊新海「「モンスターキラー」と呼ばれた中国最悪の連続殺人犯」

楊新海 / Yang Xinhai

「モンスターキラー」と呼ばれた中国最悪の連続殺人鬼


概要


生年月日 1968年7月29日
死没月日 2004年2月14日
活動国 中華人民共和国
確定犠牲者 67
活動期間 2000-2003

楊新海(ピンイン:Yáng Xīnhǎi、1968年7月29日-2004年2月14日)は、楊志亜(Yang Zhiya)、楊劉(Yang Liu)とも呼ばれる中国のシリアルキラー。

 

1999年から2003年の間に67件の殺人と23件のレイプを犯したことを自白し、67件の罪で死刑を言い渡される。マスコミからは「モンスターキラー」と呼ばれていた。

 

中華人民共和国が成立して以来、文化大革命や法輪功やウイグル人の虐殺など中国共産党の大量殺害を除けば、個人における最大の連続殺人鬼として知られている。

生い立ち


楊新海は1968年7月29日、河南省鎮陽県生まれた。彼の家族は村の中でも最も貧しかったという。4人の子供の末っ子である楊は、賢くて内向的な性格だった。1985年に17歳で学校を中退し、家を出て、中国各地を旅しながら労働者として働いた。

犯行


1988年と1991年に、楊は陝西省西安市と河北省石家荘市で窃盗の罪で労働収容所に送られた。1996年には、河南省竹馬甸市で強姦未遂の罪で5年の実刑判決を受け、1999年に釈放された。

 

楊の殺害は1999年から2003年にかけて安徽省、河北省、河南省、山東省で行われた。夜になると被害者の家に入り、おもに農民を中心に、斧やハンマー、スコップなどを使って殺し、ときには家族全員を殺害することもあった。毎回新しい服と大きな靴を履いて犯行を行った。

 

2002年10月、楊は父親と6歳の少女をシャベルで殺害し、妊婦を強姦した。

逮捕・裁判・執行


楊は2003年11月3日、河北省滄州市の娯楽施設を警察がパトロールしていた際、不審な行動をとったため拘留された。

 

警察は尋問のため連行し、彼が4つの州で殺人容疑で指名手配されていることがわかった。彼の逮捕と犯罪のニュースが広まると、メディアは彼を「モンスターキラー」と呼んだ。

 

逮捕された後、楊は65件の殺人、23件の強姦、5件の重傷を負わせた罪を自白した。

 

河南省で殺人事件49件、レイプ17件、襲撃5件、河北省で殺人事件8件、レイプ3件、安徽省で殺人事件6件、レイプ2件、山東省で殺人事件2件、レイプ1件。警察はいくつかの犯罪現場で発見されたDNAと彼のDNAを照合し、のちに楊が被害者の一人からHIVに感染していることが判明した。

 

2004年2月1日、楊は河南省羅河市中級人民法院で67件の殺人と23件の強姦罪で有罪判決を受け、死刑判決がくだされた。当時、中国の公式メディアは、彼が中国史上最も悲惨な殺人事件を実行したとみなしていた。

 

2004年2月14日に銃殺刑で死去。

動機


逮捕時の一部報道によると、楊氏の殺人の動機は、彼女と別れたことによる社会への復讐だったというが、先に楊には窃盗と強姦で前科があり、それが彼女に判明されたためふられたと考えられている。

 

その後のメディアは、楊は強盗、強姦、殺人の快楽犯であると報道しはじめた。楊は正式に動機を明かさなかったが、以下のようなことを話したという。

 

人を殺した時、欲を感じた。これに触発されて、もっと殺そうと思った。被害者が生きるに値するかどうかなんかどうでもいいんだよ。私には関係ないことだ。社会に出たいという気持ちはない。社会は私の関心事ではない」。


■参考文献

https://en.wikipedia.org/wiki/Kampatimar_Shankariya、2020年6月15日アクセス