趙立堅 / Zhao Lijian
中国の戦狼外交の新世代のリーダー
概要
趙立堅(1972年11月生まれ)は中国の政治家であり、中国外務省情報部副部長。中国の戦狼外交の新世代のリーダーとして世界的に認識されている。
趙の戦狼外交は、国や党を超えて中国包囲網の結束を強化させるのに重要な役割を果たしており、「外交官らしからぬ外交官」として評価されている。
2020年12月、趙はオーストラリア兵が子供の喉を切り裂くCGをTwitterに投稿して物議をかもす。オーストラリアは中国に対し謝罪を要求するが、中国は翌日、謝罪要求を拒否した。
この事件は、オーストラリアと中国の関係悪化の兆しと見られているが、趙の戦狼外交オーストラリアの政治家が党派を超えて中国を非難し、オーストラリアの政治家が団結させることになった。
また、2020年11月には米英などアングロサクソン系の英語圏5カ国による「ファイブ・アイズ」について「大胆にも中国の主権、安全、発展利益を損なうなら、目を突かれて失明しないよう注意しろ」と強調し、逆にファイブ・アイズの団結を促すことになった。
2020年3月12日、趙は米軍が新型コロナウイルスを中国に持ち込んだ可能性があるという陰謀論をツイートして物議をかもした。
2019年、趙はTwitterで、国連での新疆ウイグルでの中国政府の政策に対する批判に対し、米国に怒り転嫁して「ワシントンD.C.にいるなら、白人がSWエリアには絶対に行かないことを知っているだろう、黒人&ラテン系のエリアだからだ。ブラック・イン・ホワイト・アウトという言葉がある」とつぶやいた。
これに対しバラク・オバマ大統領の国家安全保障顧問スーザン・ライス氏は「恥知らずな人種差別主義者」と批判すると、趙を罵倒するが、趙は「自分が聞きたくない真実を話す人を人種差別主義者と決め付けるあなたこそ恥知らずだ」と反論した。
1996年に外務軍に入隊する。パキスタン駐在中に、中国国内では接続できないSNSのTwitterを利用していたことで有名になる。
■参考文献
・https://en.wikipedia.org/wiki/Zhao_Lijian、2020年12月13日アクセス